Asterisk Nowをセットアップしてみる(6)IP電話の内線設定
おはようございます。Hiloyanです。
前回までのところでAsteriskのインストール、設定、日本語化、およびIP電話機(SIPクライアント)の設定まで話を進めてきました。
いよいよ内線の設定を行ってまいりましょう。序盤の内容のように思いつつもすでに6回目とは・・・。恐ろしいものです。それだけAsterisk Now(+FreePBX)がいろんな機能を持っているということですね。
内線設定の準備
さて、内線の準備をするわけですが、まず先にこれだけ決めておく必要があります。
内線番号 | ディスプレイ名 | パスワード |
201 | PC | test1234 |
202 | iPhone | test1234 |
203 | Android | test1234 |
内線番号:文字通り、内線に割り当てられた番号です。
ディスプレイ名:電話がかかってきたときに表示される名称(名前)です。
パスワード:サーバに接続するためのパスワードです。
あ、そうです。今回はPC+iPhone+Android(Nexus7(2012))を使っての実験をしていますが、皆さんはそれぞれの環境で試してみてくださいね。あと、PCもiPhoneもAndroidも、WIFIを使ってつながっている中で行っています。環境については1回目の記事を参考にしてくださいね。
Asterisk Nowをセットアップしてみる(1) | Hiloker.net
では早速、Asterisk Nowに設定してみます。
内線の設定をやってみる
(1) 「アプリケーション」-「内線」を選択します。
(2)デバイスに「一般的なSIPデバイス」」となっているのを確認し、「送信」を押します。
(3)ユーザー内線に内線番号、ディスプレイ名にディスプレイ名、secretにパスワードを設定し、「送信」を押します。
「送信」ボタンは画面のずっと下にあります。
(4) 必要な数だけ、(2)~(3)を繰り返します。今回の設定では、3つの番号があるので3回繰り返します。
(5)最後に忘れずに「設定適用」ボタンを押しておきます。
これで、内線の設定が完了しました。次にPCやiPhone、Androidから電話が使えるように設定します。
zoiperの設定
まずは最初にzoiperの設定から始めましょう。
(1)新しいアカウントを作成するので「Create a new account」を選択します。
(2)「account type」に「SIP」を選択して「NEXT」を押します。
(3)電話番号、パスワード、サーバのIPアドレスを入力して「NEXT」を押します。
(4)アカウント名が表示されます。「NEXT」を押します。
(5)設定の完了画面が出ますので、「Close」を押します。
(6)一部設定を変更するので、「Preferences」を押します。
(2)「SIP」メニューから、今設定したサーバを選択、「Advanced」を押し、下記画面を表示させます。
その後、「Subscrive for MWI」に「before registration(Asterisk)」に変え、
「Force RFC-3264]の右側のドロップダ吽リストボックスの表示を「Don’t use STUN」に変更し、
「OK」を押します。
※この番号に電話してもうまくいかない場合は、下記画面で「Unregister」を押した後「Register」を押して、FreePBXにこのクライアント情報を再登録してみてください。
iPhoneでも設定してみる
続いてiPhoneのSIPクライアントにも設定をしてみます。
(1)画面下部右の「その他」を選択し、「設定」を選択、「SIPアカウント設定」を選び画面右上の「+」ボタンを押します。
下記画面が表示されたら、タイトルに「202@192.168.100.2」、ユーザ名に内線番号の「202」、
パスワードにパスワードの「test1234」を入力、「サーバ設定」を押します。
ちなみにタイトルは適当でも大丈夫なはずですが、わかりやすいようにこうしました。
(2)アドレスにAsterisk NowのサーバのIPアドレス「192.168.100.2」をいれて、
画面右上の青い「完了」ボタンを押します。
これで、iPhoneから内線がかけられるようになりました。
Androidでも内線設定
では、最後にAndroidから内線の設定をしてみます。
(1)CSipSimpleの画面上部右側にあるカギアイコン+「アカウント」とあるメニューをタップします。
(2)「+アカウントを追加」とあるところをタップします。
(3)「Basic」をタップします。
(4)アカウント名に「203@192.168.100.2」、ユーザ名に内線番号の「203」、「サーバ」にはサーバのIPアドレスの「192.168.100.2」を、パスワードにはパスワードで設定した「test1234」をいれます。アカウント名は適当でもいいですが、わかりやすいようにこうしました。
これで、内線設定は一通り完了です。
さあ、電話をかけてみよう
では、zoiperから電話番号を入力し、内線をかけてみましょう。
電話は、電話番号を入力し、緑の「CALL」を押すだけです。まずは、「202」のiPhoneを押して、「CALL」を押してみると・・・なりましたね。ちょっと感動モノです。
同じように「203」と入力すればAndroid(私はNexus7(2012))からも、電話のコール音が鳴ります。
ということで、今回の内線の設定を終わりにしたいと思います。
次回は外線の発信、外線の着信に挑戦したいと思います。